「東京発・伝統WA感動」とは
開催趣旨

 このたびの東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 「東京発・伝統WA感動」は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が展開する「東京文化発信プロジェクト」の一環として、能楽、邦楽、日本舞踊、茶道など、世界に誇るべき日本の伝統芸能・文化を国内外へ広く発信するとともに、次世代へ継承していくことを目的として実施してまいりました。  この未曽有の災害による国難に際して、私たちは、伝統芸能・文化が多くの方々の心の慰めとなり、元気や勇気を取り戻していただけるきっかけになることを願い、本年度も多彩なプログラムを提供してまいります。

 今年度は、一年を通じ、世代をこえて多くの方々にご参加いただけるよう、大きく3つの構成にて実施いたします。
「キッズ伝統芸能体験」は、子供たちが7ヶ月間にわたって、一流の芸術家から能楽や日本舞踊などの伝統芸能を学んで、ひのき舞台で発表する本格的な体験プログラムです。今年は都立高校におけるプログラムの実施も予定しています。
 「伝統芸能公演」の今年のテーマは「打つ・叩く−打楽器の世界」。青春の息吹・高校生の太鼓、伝統の息吹・八丈太鼓などが競演する「夏・東京の太鼓」を中心に、江戸東京博物館内で伝統芸能を気軽に体験して楽しんでもらう「邦楽ウィークエンド」や落語、雅楽、声明、舞踊など、工夫を凝らした公演を行います。
 「東京大茶会」では、和の心・茶の心を都民をはじめ、東京を訪れる外国人や多くの方にも楽しんでいただきます。

 伝統芸能・文化は、日本人が自然と向き合い、共生し、人の和を大切にしながら長い時間をかけて育んできた財産です。さまざまな分野の催し物を通して、日本人の根底にある「和の心」を今改めて感じていただけるよう、更なる普及と継承に努めてまいります。

 なお、事業の実施にあたり、安全確保には万全の体制で臨んでまいりますが、今後の余震や電力供給事情等の影響により、内容を変更又は中止する場合がございますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。


< 東京文化発信プロジェクトとは >
東京文化発信プロジェクトは、世界の主要都市と競い合える芸術文化の創造発信、芸術文化を通じた子供たちの育成、多様な地域の文化拠点の形成を目的として、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体、アートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。
演劇、音楽、伝統芸能、美術など様々な分野のイベント、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、子供向けの体験型プログラムなどの事業を展開しています。



開催概要